コラムColumn

生薬(しょうやく)と読みます。

2023年1月31日

富山のくすり屋、池田屋安兵衛商店です。

生薬(しょうやく)って言葉

聞いたことあります?

 

ご存じの方でも

生薬というと“草根木皮”という植物の根、樹皮、葉、茎、果実、花、種子などが身近で思い浮かべると思いますが、それだけではありません。

動物の皮や骨、角、昆虫、貝殻、鉱物も生薬として用いられます。

 

生薬って薬効のある天然産物(植物、動物、鉱物)の不要な部分を取り除いたり、乾燥させたりとか簡単な加工をほどこしたもののことをいうんです。

中でも植物由来のものが約90%を占めます。

 

身近なものでいうと

たんぽぽ → 蒲公英(ほうこうえい)

みかんの皮 → 陳皮(ちんぴ)

ももの種 → 桃仁(とうにん)

 

変わったところでは

牛黄(ごおう)・・・牛の胆嚢のなかにある結石

竜骨(りゅうこつ)・・・大型哺乳類の化石化した骨

 

そして生薬は上品、中品、下品の3つに分けられます。

 

上品(じょうほん)とは、健康長寿のために使用するもの。生命を養い、長期服用が可能なもの。

例えば、人参、甘草

中品(ちゅうほん)とは、体質改善のために使用するもの。体力を養い、使い方次第では毒にもなるので注意が必要。

例えば、葛根、麻黄

下品(げほん)とは病気を治すときのみ使用するもの。毒性の強いものが多いので長期の使用を避けるもの

例えば、附子、大黄

 

生薬は漢方薬のなかにはいっているものなんです。

たとえば、ご存じ「葛根湯」!!

葛根湯には葛根、麻黄、桂皮、生姜、芍薬、大棗、甘草と

7つの生薬が入っています。

葛根湯についてはこちらも参考にしてください。

いつでも葛根湯

漢方薬って生薬の組合せなんですね。

 

生薬にもそれぞれ薬効があって、

それを組み合わせた漢方薬って

奥が深すぎます。

 

かしこ

 

漢方薬のいろいろな剤型についてはこちらから↓↓↓

漢方薬のか・た・ち

 

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