漢方薬と民間薬ってどう違うの?
2023年4月25日
富山のくすり屋
池田屋安兵衛商店です
今回は民間薬と漢方薬の違いについてです
まずは民間薬。
民間薬は伝統的に庶民の間で効果があると言い伝えられてきたものです。
例えば
“センブリ”は胃によい。
“ゲンノショウコ”は下痢止めによい。
“ドクダミ”は便秘や吹き出物によい。
“センナ”は便秘によい。
と言われますが、どのくらいの量をどのようにして飲むのかは決まっておらず非常におおまかです。
簡単にいうと一つの症状に1種類の薬草を使い、適当な量を適当に煎じて飲むのが民間薬といえるかもしれません。
民間薬の特徴は、一種類の生薬しか使わない、理論的な根拠に乏しい、体系づけられていない、効き目は不確かであるといったところでしょうか。
とはいえ、昔からのお年寄りの知恵っていうものは否定できるものではありません。
なかには医薬品として日本薬局方に収載されているものもあります。
じゃ、漢方薬はというと
漢方医学の考え方に基づき体系的にまとめられています。
多くの試行錯誤や、臨床経験を経て現在のかたちになったものなのです。
基本的には2種類以上の生薬を定められた比率で組み合わせて作られた薬であることも
民間薬とのおおきな違いです。多いもので20種類以上の生薬が使用されます。
その人の症状や体質、体格、体力にあったものが処方されれば素晴らしい効力を発揮するのが漢方薬といえるでしょう。
民間薬で使われる薬草が、生薬の組み合わせの一つとして漢方薬で使用されたりもします。
それでよく混同される民間薬と漢方薬ですが、じつは似て非なるものです。
当店ではお客様の症状にあわせて、民間薬から漢方薬、健康のためお茶として飲まれる薬草類など様々ご用意しております。ご来店おまちしております。
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