コラムColumn

いつでも葛根湯

2021年1月12日

富山のくすり屋、池田屋安兵衛商店です。

今日は皆さん一度は名前を聞いたことがあると思います「葛根湯」について

 

「葛根湯」といえばかぜの漢方薬で思い浮かぶという方は多いと思います。
飲んだことあるけど全然効かない!って方もいらっしゃると思いますが
「葛根湯」は飲むタイミングがとっても大事!!

 

背筋首筋にゾクゾクの「ゾ」を感じたとき、
または寒気の「さ」を感じたときに
皆さんがかぜをひいたときの経験上の体の違和感をかんじたときに
(首筋や肩にコリを感じるなど)早めに飲むのが最適です。

 

お仕事中に飲んでも眠くなったりしないのでそんなときにいつでも飲んでください。

 

とにかく風邪の「邪」がからだの外でウロウロしてる間に葛根湯を飲んで
体の中に入ってくるのを防ぎましょう!!!
葛根湯はからだを温めて、ほんわかあったかバリアを作ります。

 

飲み方は一般的な市販薬であれば一服のんでしばらくしても寒気が残る場合は
そこでもう一服。さらに寒気が強い場合は最初から二服でもいいでしょう。
30分程して体が温まってじんわり汗ばんだ感じになったら効いてきたと思ってください。
顆粒タイプであれば湯飲み茶碗にお湯でとかして温かくして飲んだほうがいいですよ。

 

池田屋安兵衛商店の「いけだや葛根湯」は、本格派、煎じて飲むタイプです。
より効果を感じていてだけることと思います。
漢方薬には葛根湯以外にも風邪に効く薬があります。
まずはご相談ください。

葛根湯

池田屋オンラインショップへ

 

<葛根湯に使われている生薬>
葛根(カッコン)
麻黄(マオウ)
桂皮(ケイヒ)
芍薬(シャクヤク)
大棗(タイソウ)
甘草(カンゾウ)
生姜(ショウキョウ)

 

<葛根湯のその他の効能>
実は葛根湯は風邪の引き始めのほかにも意外な効能があります。
風邪の時の使用タイミングの『首筋や肩のコリ』ですが、
葛根湯には後頭部から首筋、背中にかけての筋肉の緊張をほぐす作用があり、
肩コリやそれに伴う頭痛(筋緊張性頭痛)にも有効です。
その他にも、各種炎症に応用されています。
結膜炎、中耳炎、歯肉炎、扁桃炎、湿疹、蕁麻疹、乳腺炎など

 

<余談>
こんなお話もあります。
古典落語に葛根湯医者というお話があります。
「先生、頭痛いんだ」「「ああ、頭痛だな葛根湯をのみなさい」
「先生。腹が痛いんだが」「ああ、腹痛なら葛根湯のみなさい」
「そちらのお方は」「いえ私は付き添いに来ただけで…。」
「じゃあ暇だろ、いいから葛根湯でものみなさい」というくだりである。
なんでもかんでも葛根湯を飲ませるやぶ医者の話なんですが、
葛根湯を使ってどんな病気でも治してしまう名医や
いつも葛根湯を服用して仕事をしている不養生な医者。
などと多くの意味合いをもって使われてきたらしいです。
それほど葛根湯は適応範囲が広くてよく効く薬だってことなんでしょう。

……かしこ

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